Nas 【Illmatic】
アルバム紹介
天才Nasが1994年に発売した記念すべきファーストアルバム『Illmatic』ソース誌の5本マイクも獲得しその年を代表する作品になった、この時Nasは若干21歳である。2023年現在でも神格化され賛辞を受け続けている作品はこの他にあるのか分からないほどの作品。
Nasは1991年に発売されたMAIN SOURCEの傑作アルバム『BREAKING ATOMS』の『Live At The Barbeque 』に客演で参加し注目を集め、その後映画『ZEBRAHED』のOSTに『Half Time』が収録される。このころは西高東低の時代で東海岸からはあまりヒット作品は出でいないのが現状で、1993年にウータンのアルバムで東海岸に注目を集め、この作品で東海岸の有名プロデューサー達を使い流れを取り戻すことができた。
曲紹介
1 The Genesis Feat. Jungle & AZ
2 N.Y. State Of Mind
3 Life's A Bitch Feat. AZ
4 The World Is Yours Feat. Pete Rock
5 Halftime
6 Memory Lane (Sittin' In Da Park)
7 One Love Feat. Q-Tip
8 One Time 4 Your Mind
9 Represent
10 It Ain't Hard To Tell
- 2曲目『N.Y. State Of Mind』プロデューサーにはGANG STARRからDJ PREMIERを起用、個人的にNasとPremierのタッグが最強と今でも思う。自分の生きざまや取り巻く環境・ドラッグについて歌っている曲。
- 3曲目『Life's A Bitch』客演にAZを起用、どこか哀愁漂うトラックも世界感がマッチしていてグッド、この曲が『Illmatic』で一番好きな方が多いのでは?。AZはNasが居なかったらもっと売れていただろうと言われているラッパーですが、はたしてそうでしょうか?和訳を見るとAZは金や犯罪についてラップしているが対するNasもお金やドラッグについて触れるが自分が置かれている環境、20歳を無事に迎えれたことについて詩的にラップするところが決定的な差があると思う。
- 4曲目『The World Is Yours』客演とプロデュースはPete Rock & C.L SmoothのPete Rock、彼らしいジャジーなサウンドになっている。サンプリングはAhamad Jamalの『I Love Music』を使用
- 5曲目『Halftime』プロデューサーはMAIN SOURCEからThe Large Professoor、Nasのデビュー曲になるのかな?この時はまだNasty Nas名義。久しぶりにPVを見たけど見た目があまり変わっていないw
- 7曲目『One Love』プロデュース&客演はA Tribe Called QuestからQ-Tip、フックの『One Love...』と繰り返すのがキャッチーでQ-Tipらしさ全開である。
- 10曲目『It Ain't Hard To Tell』プロデュースにThe Large Professoor、どこか耳にしたことがあるトラックはMichael Jacksonの『Human Nature』をサンプリングして哀愁を残しつつ爽快感がありNasのライミングも巧で上手く仕上がった曲になっている。
終わりに
以上Nasの『Illmatic』の紹介でした。こちらの作品は2023年現在フリマサイトで1000円程で購入できるようです、オススメは国内盤・初版・帯付きです。